第387章

「パパとママが今一緒にいるのはね、あなたが病気だからなのよ。病気が治ったら、二人は離れ離れになっちゃうの」

 望月亜佳はわざとらしくため息をつき、これ以上ないほど残念そうな声を出す。

 これほどお似合いの二人だというのに。

 ククはしゃくりあげ始めた。

「じゃあ、病気が治ってパパとママが離れちゃうなら、私、治らなくていいもん」

「まあ、そんなこと言わないの。ククちゃんの病気はちゃんと治さなきゃ。それとも、パパとママが毎日あなたのことを心配して苦しんでいるのを見て、平気だっていうの?」

 望月亜佳は猫なで声で諭すように言った。

 ククはこくりと頷いたものの、その顔は曇ったままだ。...

ログインして続きを読む